2004年1月25日〜1月31日

荒木肇




「食い倒れるために」

 あなたは一週間前の夕食を覚えていますか?僕は覚えています。しかも色や形、味までもしっかりしたイメージで覚えています。僕は特別に記憶力がいいわけではありません。そのわけは…。
 ご存じの方もいますが、僕はほぼ毎日、デジカメで食べるものを撮影しています。フィルムからメモリーカードに変わり、パソコンのハードディスクの容量が飛躍的に増えて、本当に便利になりました。2L版サイズの写真なら銀塩写真と遜色ないほどきれいになりましたからね。
 撮ったデータは圧縮して、そのときの思い出と共に日記に貼り付けています。名付けて「食い倒れ日記」。会社の先輩が日記帳に食べたものをメモしていることにヒントを得て、三年前から始めました。
 初めての掲載料理は、インド人が作ったカレー。玉ネギやニンニク、しょうがなどをみじん切りにして、何種類ものスパイスを炒め合わせた本格的なインドカレーでした。先輩の家に招待されてグリーンカレー対決をしたときでした。それからほぼ毎日食べ歩きを記録しています。高校野球の出張やカープの沖縄キャンプなど、全国を食べ歩いています。
 「そんなに食べていてよくお金が続くな」とか「糖尿病や通風になるぞ」とか言われますが、そんなことは全然ありません。振り返って見てみると、先輩におごってもらうこともしばしば。写真撮ったものすべてを食べているわけでもありませんしね。
 筆不精な僕でしたが、日記を付けるというのはいいものですね。記憶が残るだけでなく、酔っ払って前後不覚になったときにも便利です。昔は携帯の着信履歴を見て断編的な記憶をつなげたりしていましたが、今はデジカメのデータが便りです。最近は撮った覚えのない写真がカメラに収められていたりします。千鳥足になりながらもカメラマン魂が、ついシャッターを切ってるんですね。特に赤ワインを飲んだ後は生まれたばかりの赤ちゃん並の記憶力しかありません。だから赤ワインと日本酒はほとんど飲みません。ほんと弱くなったよなーと反省する毎日です。
 最近は食事の内容も変わりました。二十歳代のときは、トンカツや唐揚げ、三杯飯を平気で平らげてましたが、現在は素食党です。家では和食が一番。朝飯に納豆と大根おろし、焼き魚があれば最高です。そんな家庭を築くのが夢かな。
 でもたまには暴飲暴食、というか胃の粘膜を荒らしたいときもありませんか。そんなときは激辛が一番。楠木町にある「老四川」は行きつけのお店です。花山椒がピリリときいて絶妙な辛さです。小学校の同級生がやっているクリスタルビルの「唐魂」も次の日はトイレが友達になるほど。昼飯は舟入の「きさく」がおすすめ。汁なしの坦々麺が午後の活力を奪います。
 そんな僕の日記はWEB上でも公開中。同級生に飲食店経営者が多いので、これから寄らせてもらうでしょう。そのときはお手柔らかに。ちなみに日記は「土橋友の会」で検索してね。


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